長谷部誠にトルコの19歳逸材が弟子入り「彼は僕がどうやっているのか見ていますね(笑)」
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元日本代表MF長谷部誠がフランクフルトとの契約を2022年6月まで延長したことを受けて、現地メディアは相次いで37歳のベテランMFに関する記事を掲載している。
「99.9%、今年の夏で引退すると確信していた」と長谷部本人も話すように、当初は今季終了後の現役引退が既定路線と思われていた。しかし、長谷部はここまでリーグ戦全24試合中20試合で先発出場し、ダビド・アブラハムが1月に退団してからは主将も務め、パス成功率ではリーグ全体で8位となる90.11%を記録。あらゆる面でチームにとって不可欠な存在であることから、クラブは1年間の契約延長オファーを提示し、長谷部もそれに応える形で現役続行を決断した。
そうしたなか、37歳にしてなおブンデスリーガで輝き続ける長谷部を、ドイツ誌「11FREUNDE」は日本の代表的な童話の主人公になぞらえて称賛している。
「日本の国民的童話である『花咲かじいさん』は、フレンドリーで思慮深い老人が主人公の物語で、彼は枯れた木に再び花を咲かせていく。『質素に、そして謙虚に振る舞い、他の人たちのために頑張れば、人生は君に豊かさをもたらす』というのがこの物語の教訓だ。日本の子供なら誰でも一度はこの物語を聞くので、長谷部もきっと知っているだろう。しかし、このフランクフルトのフットボーラーほど花咲かじいさんの教訓を体現している選手はいない。思慮深く、それでいて思いやりがあって頼りがいのある長谷部は2008年からブンデスリーガでのプレーを続けていて、キャリアの終わりは見えていない」
また、同誌は長谷部がサポーターから愛される理由として、長谷部のピッチ上での戦いぶり、振る舞いがサポーターの心に響いているからだと分析している。
「いつも少しいたずらっぽい笑みを浮かべている長谷部は、ピッチの外ではニーチェと日本食を愛する、付き合いやすくて控えめなタイプの男だ。しかし、ピッチの上では最も大きな声を出している選手の1人であり、デュエルの場面では手加減することなく相手に挑み、審判に対して身振り手振りを交えながら抗議もする。その振る舞いはフェアだが、断固としたものがある。だから、サポーターは彼が自分たちの思いを代弁してくれているかのような感覚になる。『あの生意気な相手のフォワードの強烈な当たりはノーファウルなのか? 長谷部が審判と調整してくれるさ』『あのプレーはペナルティーキックじゃないのか? 長谷部が話をつけてくれるはず』と。サポーターが彼のことを愛しているのは明らかだ」
フランクフルトは現在4位につけており、来季のUEFAチャンピンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいることから注目度が高まっている。現地メディアの「長谷部フィーバー」はしばらく続きそうだ。